アメリカ・テネシー州とノースカロライナ州にまたがるグレート・スモーキー・マウンテンへの子連れ旅行(娘11歳、息子8歳)についてご紹介しています。
今回訪れたのは11月下旬、サンクスギビングの休暇でした。
アブラムズ・フォールズ・トレイル
テネシー旅行最終日。Cades Coveのドライブで、かなり遠くからだったけどお目当てのブラックベア(うしろ姿。笑)を見れて、テンション高めの車内。
そのまま、アブラムズ・フォールズ・トレイル(Abrams Falls Trail)へ向かいました。子どもたちの滝に行きたい!という希望もあり、ここは絶対に行こうと決めていた場所でした。
駐車場に車を停めて、いざ出発ー!

片道2.5mile…ということは、往復8km。なかなかの距離です。
入り口あたりで、レンジャーの方に水は持ってるか?と聞かれたのだけど、それも納得。この距離を水なしじゃキツイ。
歩いてみると、思っていたよりも険しい山道。木の根がぼこぼこしていて歩きづらく、早くも、最後まで歩けるだろうか?と弱気になってしまう。

誰もいなくて、なんだかちょっと怖いぐらいでした。ここでブラックベアが出たどうしよう!?という心配が頭をよぎりました。
左側の下の方には川が流れていて、いつもの事ながら、川に興味をそそられる子どもたち。でもさすがにこの崖じゃ下りられない。高所恐怖症の私には、足がすくむほどの高さでした。

歩き始めて10分もしないうちに、突然、崖下の方からガサガサっと音が。
えっ!?ほんとにクマ!?
なんてビックリしたのも束の間。
川の方から駆け上がってきたらしい雄鹿が、目の前をものすごいスピードで横切っていきました。突然すぎて上手く写真が撮れなかったけど、角があるなかなか立派なシカでした。

ホントにクマじゃなくて良かった…。
でこぼこの山道は上ったり下ったりしながら、どんどん険しくなっていきました。アメリカ&コロナ生活で衰えた身体で、最後までもつのかと不安を覚えたけれど、もう進むしかない。
時々すれ違う人たちは子連れの家族も多かったけど、途中、こんな看板もありました。

こんな危うげな橋をいくつも渡り、、、

滝までの山道をちょうど半分ほど行ったあたりに、岩場のような場所が見えてきます。その急な岩を登ると、今度は下り坂。
子どもたちは大変そうだったけど、ここまで来たらもうゴールを目指すしかない!という所まで来ていました。
個人的には、和歌山の熊野古道から熊野大社、那智の滝まで歩いたあの山道と、途方に暮れるような階段の方がキツかったな〜と、歩きながら思い出しました。子どもたちも数年前にあれだけ歩けたのだから、今回も頑張れるはず!
そして、最後の急な下り坂を、息を切らしながら歩き続け、ついに滝に到着しました。
必見!山奥の癒しの滝
駐車場から滝まで、所要時間1時間30分ぐらいでした。子連れで山道だし、こんなものかな。むしろ、思っていたより早かったかもしれません。

子どもたち、滝に大興奮です。さっきまでの疲れはどこへ行ったのやら。
木や岩を伝ってあんな所まで。

ちらほらと、ランチやスナックを楽しむ人たちがいて、我が家は何も持って来なかった事を激しく後悔しました。ここでランチをしたら、絶対に美味しいのに〜!と子どもたちからもブーイングです。
この季節にしてはあたたかい、ぽかぽか陽気の中で、流れ落ちる滝の音を聴きながら、岩に腰を下ろして疲れを癒しました。なんて気持ちがいいんだろう。

ずっと居たいぐらい、穏やかな時間でした。
が、本当にそのままずっと居るわけにもいかないので、もうちょっとこの景色と時間を満喫したい誘惑と闘いながら、子どもたちを説得して帰路につきました。
帰りは、またあの険しい山道を戻るのか…と、みんなしてちょっとテンションが下がりました。まさに天国から地獄。笑

帰るだけの険しい山道は、とてつもなく長い道のりに思えました。駐車場にたどり着いた時には、みんなぐったり。でも達成感は半端ないし、あの癒しの場所に行けるなら、もう一度行きたいとも思います。
最後にケーズコーブビジターセンター(Cades Cove Visitor Center)に立ち寄って、お土産を購入し、自宅へ向けて出発しました。
こうして、今回の子連れグレート・スモーキー・マウンテン2泊3日の旅は終わりました。
グレーと・スモーキー・マウンテン①~⑦はこちら↓
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