アメリカのジュニア競泳大会

水泳

今日は、子どものアメリカ・ケンタッキー州での水泳の大会(meet)についてお話ししようと思います。

日本は、選手にならないと、大会に参加する機会もあまりないと思いますが、アメリカは選手コースなんてものはないので、誰でも大会に参加することができます。

そこで今回は、日本のジュニア選手と比較して、アメリカの水泳大会についてお伝えします。

アメリカは広いので、州によっていろいろと違いがあるかもしれません。あくまで私が住んでいるケンタッキー州でのお話だと思ってお読みくださいね。

大会の開催頻度

今(2021年5月現在)はコロナの影響もあって開催が不定期ですが、だいたい月に一度ぐらいの頻度で、通常の大会が行われます。多い時には月に2回ということもあります。

そのエリアだけの大会だったり、参加チームの多い少し大きな大会だったり、このあたりは日本と似たような感じです。

3月と7月の年に2回、州の大会が開催されます。

日本はJOC(ジュニアオリンピック)が3月と8月にありますが、ケンタッキー州は8月から新学期が始まるので、大きな大会は日本もアメリカも同じ時期なんですね。

大会の規模

大会の参加人数は、日本の方が圧倒的に多いです。

ケンタッキー州はあまり都会ではなく、人口もそれほど多くないので、競技人口が少ないのかもしれません。これは州によって全然違うのではないかと思っています。

アメリカの大会の種目

アメリカは、基本的にメートルプールではなくヤードプールです。25ヤード22.86メートルなので、日本よりもアメリカの方が距離が短くなります。

12歳以下では、50、100、200ヤードのフリー、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライ、個人メドレーが主です。10歳ぐらいから、500ヤードのフリーを泳ぐ子もいます。11歳になると州大会の種目に500フリーが加わります。

13歳以上になると、通常の大会では50ヤード種目がフリーしかない事も多く、100や200ヤードを泳ぐようになります。1650ヤードが今までの大会で見た最長距離です。

小さいうちから長距離をどんどん泳がせるのが、日本とは違う所かもしれません。

大会の参加資格

日本は年齢とタイムによって参加資格が決められています。また、資格級というものがあって、参加資格が◯級以上と決まっている大会もあります。

アメリカには級なんてものはなく、通常の大会は誰でも参加できます。州の大会以上のものになると、日本と同じように決められたタイムをカットしないと出場できません。

このタイム、日本とアメリカではもちろん違うのですが、一番違いを実感したのは、男女のタイムの差です。

日本は、9歳以上になると、女子よりも男子の方が若干タイムが厳しくなります。アメリカは逆で、女子の方がタイムが厳しい!しかも、日本のように若干の差ではなく、50ヤードで1~2秒、100ヤードで4~5秒、200ヤードになると10秒もの差が男女であるのです。

私が見ている限り、女子の方が体格やパワーで有利なようには全然見えないのですが。

また、日本は、8歳以下、9歳、10歳…と1歳ごとに順位や結果が出たり、資格級も9歳以上は1歳ごとにタイムが違いますが、アメリカは8歳以下と15歳以上、その間は2歳ごとに区切られています。区分がひとつ上がると、目指すタイムもぐんと上がります。

このあたりは、日本とアメリカで大きな差を感じます。

年齢区分

大会は、たいてい8歳以下、9~10歳、11~12歳、13~14歳、15歳以上と年齢ごとに分けられています。たまに6歳以下があったり、8歳以下は10歳以下や12歳以下に分類されたりと、大会によって多少の違いがありますが、その年齢区分ごとに泳ぎます。

ただ、8歳でも10歳以下や12歳以下の区分で参加することは可能なようです。実際、8歳以下という区分があるにもかかわらず、8歳の息子は10歳以下でエントリーされたことがあります。このあたりはコーチが決めているので、どういうふうに決めているのかは謎です。

また、13歳以上は朝から、12歳以下はそのあとと、競技時間が分かれていることがほとんどです。

エントリーできる種目数

参加種目は、日本では1日の大会で1人1種目か2種目、大会によっては3種目+リレーでした。土曜日だけの大会もあれば、土日にかけて行われることも。

アメリカでは1日の大会で5種目+リレーなど1人が参加できる種目が多いのが特徴です。チーム内の大会であれば土曜日だけですが、金曜日の夕方から日曜日までの3日間で行われることが多いように思います。3日間で10~12種目も泳ぐことになります。

こんな感じで何種目も泳ぐのが普通なのですが、大会の参加人数は少ないので、1時間〜2時間のうちに5種目泳ぐなんてことも、当たり前にあります。5分も休憩できずに、「ほらもう次だよ!」なんて、よくある話。

最後の方なんて、疲れちゃって、良いタイムを出すどころじゃないですよね。

アメリカは、自分でスマホから申し込みするんでしょ?じゃあさ、最初から3つぐらいに決めて申し込んだらいいんじゃない?

そうそう。スマホから簡単に申し込みできちゃうんだよね。よし、次の大会は、1日3種目でエントリーしよう!

アメリカは、大会の申し込みは自分でスマホから行います。アプリを入れておくと、大会情報や結果、ベストタイム、チームのニュースなどを見ることができるので、とっても便利!

あ、大会当日のリストが出た!………あれ? 1日3種目で申し込んだはずなのに、5種目になってる!?

そうなんです。種目数が多いなら自分で調整すればいいんじゃない?という考えは、通用しなかったのです。実はこれ、3回ほど試したのですが、いずれも見事に失敗!

なぜなら、コーチが勝手にエントリー種目を増やしちゃうからです。笑

アメリカではそういうものなのか、コーチによるものなのかは分かりませんが…。とにかく、数を減らしてエントリーしても無意味なんだと悟ったわけです。

アメリカの大きな競泳大会

ケンタッキー州で大きな大会といえば、州の大会です。決められたタイムをカットして、初めて出場できます。州によってタイムの違いがあるかどうかは分かりませんが、どの州でも、同じように州大会は行われるものだと思います。

それ以上の大会のことは、我が子には無縁なので詳しくは知りませんが、どうやら州大会の上に、もう少し広範囲のエリアでの大会があるようです。この大会にも決められたタイムがあって、州のタイムよりも速いタイムが必要です。

そこからさらに広範囲エリアの大会があるのかないのかは分かりませんが、最後に全米の大会が待っているのでしょうか(このあたりのお話は、本当に全然分かりません…)

アメリカはとにかく規模が大きいです。ケンタッキー州はアメリカの中ではそれほど大きな州ではないけれど、それでも日本のおよそ1/4の面積があります。その中でトップクラスの選手までのぼり詰めるって、すごいな〜とつくづく思います。

また、オリンピックトライアルと言って、おそらくオリンピックを賭けた大会が、オリンピックイヤーには開催されるようです。娘&息子が所属しているチームの18歳の男の子が、このオリンピックトライアルに参加したと地元では話題になっています。

さいごに

アメリカ・ケンタッキー州での水泳の大会のお話、いかがでしたか?

日本とはいろいろな違いがあるアメリカの大会。最初は親子で戸惑うこともたくさんありましたが、今ではそれが普通になりつつあります。

慣れって大事ですね!

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