旦那が単身で駐在生活を始めたのが、2017年9月のこと。それから2年後の8月、ついに私は子どもたちと共にアメリカ・ケンタッキー州へ渡ることになりました。
渡米が決まってから、家事育児や仕事の合間にちょっとずつ準備を進めていましたが、それでも最後はバタバタと慌ただしかったのを覚えています。
我が家は持ち家なので、基本的に家具は残してきました。航空便や船便で送る荷物は会社側から量の制限があるので、持ってくることを諦めたものもあります。
その中には、やっぱり持ってくれば良かった~!とか、持ってきたけどコレは必要なかったな~というものも色々あります。
そこで今回は、娘(渡米当時小4)と息子(渡米当時小2)、2人の子どもを持つ私がアメリカ・ケンタッキー州の生活で あって良かったと思うものを、実体験をもとにご紹介したいと思います。
アメリカでも州や地域によって入手できるものが違う
しばらくアメリカで生活してみて、気づいたことがあります。
それは、州や地域によって、現地で購入できるものが全然違うという事です。
例えば、テキサス州にはダイソーがあり、価格こそ倍ですが、日本のダイソーと同じものが手に入ります。
ニューヨークの日本食材店には、私がいつも利用するテネシー州のインターナショナルマーケット(車で高速に乗って1時間かかるけど、近くでは1番品ぞろえがいい)にはない調味料や食材が揃っていて、お弁当やおにぎりまで購入する事ができます。
シカゴには大きな日本食材店があり、食料品はもちろん、日用品も豊富。店内のベーカリーではパンのほかにケーキも購入可能です。フードコートもあるし、紀伊國屋書店も併設されています。
残念ながら、私が住んでいるケンタッキー州のとある街では、そんなに色々と手に入りません。
アメリカ生活であると便利なもの
ホームベーカリー
持っているなら、持っていくのがおススメです。
アメリカのパン、我が家では不評です。中には普通に美味しいパンもあるけれど、パサパサしていたり、塩分が多かったり、、、
パンが大好きな娘と息子も、アメリカのパンはあまり食べたいと言いません。近所のスーパーには食パンも売っていないので(田舎だから!?)、我が家ではホームベーカリーが本当に役立っています。
文房具
特にお子さんがいるご家庭では、使用頻度が高くなるのが文房具です。使えれば何でもいいような気もしますが、やっぱり使い勝手のいいものを選びたいと思うのが文房具ではないでしょうか。
鉛筆と消しゴム
アメリカの文房具は日本のものより質が悪いと聞いたので、私は鉛筆や消しゴムは多めに持参しました。確かに、日本の鉛筆や消しゴムの方が質がいいように感じます。
ただ、現地の小学校は、日本のように自分の筆箱に自分の鉛筆や消しゴムを入れて行く…というスタイルではありません。最初にまとめて鉛筆を持って行き、それを学校が管理してみんなで使うというスタイルなので、現地調達した鉛筆で十分です。消しゴムは鉛筆のうしろに付いているものを使いますが、あまりキレイに消えません。
でも、子どもは親が思うほど、質を気にしていないように感じます。笑
家で勉強する時や、土曜日に通っている日本語補習校では、日本から持参した鉛筆や消しゴムを使っています。
追記: 2021年9月現在、コロナの影響で、現地校でも自分の鉛筆を持参して使用しています。
定規
アメリカにも もちろん定規はありますが、長さの単位が基本的にインチです。いんちと一緒にセンチ表記されているものも売っていますが、今使用しているものがあるなら、持参することをおススメします。
ちなみに。小学校の算数で使用するような、竹の定規はありません。娘は竹の30センチ定規を持っていますが、私は息子用にもひとつ購入して持っていきました。
油性ペン
アメリカにも油性ペンは売っていて、普通に紙に書くには問題なく使えますが、プラスチックには上手く書けないことがありました。頻繁に使うわけではないし、なくても何とかなりますが、私はちょっと不便を感じたので、実家から送ってもらう荷物の中に入れてもらいました。
探せば他にも売っているのかもしれまんが、かさばるものではないので、1本ぐらい持参すると、いざという時に困らなくて済むかもしれません。
色鉛筆
我が家の子どもはお絵描きが好きなので、頻繁に色鉛筆を使います。アメリカにも売っていますが、値段もそれなりにするので、普段使っているものがあるなら、持参するといいと思います。
日本語補習校の授業でも何回か使う事がありました。絵日記の宿題などにも使っています。
5th Gradeの娘の現地校の持ち物には、色鉛筆がありました。
2020年はコロナウィルスの影響で 文房具などを個別に持参する事になったので、現地調達したものを持って行っています。
コロナ以前は、基本的に学校で使う文房具は学校にあるものをみんなで使っていたので、本来なら自分のものを持っていく必要はなかったのかもしれません。
ノート
日本のノートの方が質がいいように思いますが、現地で調達しても問題なく使えます。アメリカのノートは、左側に赤いラインが入った、ページ数の多いものが一般的なようです。ラインのないもの、ページ数の少ないものを使いたいなら、持参することをおススメします。
また、日本の小学校で使うような漢字ノート、国語ノート、算数ノートは売っていません。子供たちが通っている補習校では購入可能ですが、値段はお高めです(会社が負担してくれる可能性もあります)。補習校は授業数が少ないのであまり使うことはありませんが、自宅学習で必要なら確認しておくといいと思います。
ファイル
アメリカにもファイルは売っていますが、日本の方が種類豊富です。アメリカはLetterサイズが一般的なので、大きさも違います。
クリアファイルは、見たことがありません。ポケットファイルはありますが、高いので、必要なら日本の100均のもので十分だと思います。
バインダーは、アメリカでは3リングです。ルーズリーフも穴あけパンチも、3リングのものが売られています。
ちなみに。現地校で5th Gradeの必要なものリストには、7ポケット以上のファイルと書いてありました。
算数ボックス
小学校低学年で使う算数ボックス。現地校では使いませんが、日本語補習校では使っています。我が家が通っている補習校では購入もできるようですが、わざわざ購入するのはもったいないので、すでに持っているならぜひ持参してください。
日本語の学習ドリル
お子さんがいる方は、自宅で学習するならあると便利です。
子どもたちは、平日は現地校、土曜日は日本語補習校に通っています。補習校の授業は基本的に国語と算数。補習校によって違いはありますが、我が家の子どもたちが通う学校では、5年生になると隔週で社会の授業も入ってきます。
ただ、理科などほかの科目は学べないし、国語と算数でさえ授業数が少ないので、特に高学年以降は自宅学習が必要かもしれません。進研ゼミの海外講座などを受講している人も多いですが、我が家は今のところドリルで頑張ってもらっています。
ドリルを購入する場合は、内容をよく確認して購入することをおすすめします。我が家は、何も考えずに補習校の教科書とは別の出版社のドリルを購入してしまい、分かりづらいと娘に不評でした。
日本語の本
アメリカでは車社会です。都会ならまた違うのかもしれませんが、基本的に車がないとどこにも行けないし、車があっても、近場で遊ぶ場所やショッピングができる場所は限られています。
子どもが放課後、お友達と「遊びに行ってきまーす!」なんてこともありません。アメリカは、子どもだけで外出ができないからです。今はコロナの影響もありますが、家にいる時間が増えました。
そんな時、あると退屈しないのが本です。娘は現地校の読書の時間にも、日本語の本を持っていって読んでいました。頑張って英語の本でも読んでみたら?と言った事がありますが、感想を書いたり、質問されたりすることがあるので、日本語じゃないと困る、と。
アメリカにいると日本語を読む機会も減ってしまうので、本はおススメです。
収納ボックスやカゴ
100均のものでいいので、小物を整理できるような収納ボックスやカゴがあるといいと思います。私もいくつか持参しましたが、足りませんでした。
特にキッチンは収納棚が多いので(各部屋にはクローゼットしかありませんが…)いろいろなサイズのものがあると整理しやすくなります。現地調達もできますが、値段も高いし、種類も少ないです。
また、一番の盲点だったのが、冷蔵庫です。我が家にある冷蔵庫は(アメリカでは一般的なものだと思います)、冷蔵室と冷凍室が左右で2つに分かれています。それぞれが、奥行きはあるけど横幅が狭い構造になっています。
どういう事かというと、とにかく奥のものが出しづらい。どこに何があるかもよく分からず、手前にあるものを一度取り出してから、奥のものを出す…という、なんとも使い勝手の悪い冷蔵庫なのです。あまりにも使いづらいので私は現地で冷蔵庫用の収納ボックスを購入しましたが、一つ$10以上しました。
本当は一時帰国の時に調達しようと1年間我慢したのですが、、、コロナで帰国できなくなってしまったので、仕方なく購入しました。
収納棚
送る荷物に余裕があれば、カラーボックスなどの収納棚や、衣装ケースもあると便利です。我が家は、キッチン・リビング以外の部屋には、収納はクローゼットしかありません。
旦那が単身の時に住んでいたアパートや近所のお友達の家を見る限り、どの家も同じようなものではないかと思います。
カラーボックスは売っていますが、安いものは質もイマイチ(それでも日本よりお高い!)で、わざわざ買うのはもったいないです。ちなみに、日本でよくあるカラーボックスとはサイズも違います。
ただ、アメリカの家具屋さんや雑貨屋さんにはオシャレでかわいい収納棚がたくさんあるので、現地で購入して日本に持ち帰るのも、ひとつの選択肢だと思います。
ゲームやおもちゃなど
お子さんがいる家庭なら、ゲームやおもちゃは持参すると思いますが、すべてのおもちゃを船便の段ボールに入れないでくださいね。
船便は、届くまでに約3か月かかります。届くまでの間、遊ぶものが何もないと、さすがに退屈ですよね。よく遊ぶもの、お気に入りのものは、機内預かりの荷物か航空便の段ボールへ入れましょう。
食器類
お茶碗とお椀、どんぶり、お箸は、必要なら持参するといいと思います。アメリカで購入するなら、日本食材を売っているような、それも限られたお店でしか手に入りません。私が住んでいる地域では、購入できません。
私はグラタン皿やスープカップ、どんぶり、茶わん蒸しの器を船便に入れたのですが、やっぱりないと不便でした。すぐに使う必要もないし…と船便にしたのですが、すぐに使えれば、料理の幅も広がって、もうちょっとメニューを考えるのが楽になったかな、と思います。
輪ゴム
旦那に「輪ゴムぐらいあるよ」と言われて、荷造りリストから外したのが輪ゴムでした。確かにありますとも!アメリカにも輪ゴムぐらい。でも、ゴムなのに伸びが悪い、使いづらい。日本と同じような機能は期待できません。
頻繁に使うものではないですが、一箱ぐらい荷物に入れても邪魔にはならないと思うので、持参すると便利です。
私の失敗談
失敗談を言うならば、私は、先に渡米していた旦那からの情報だけをもとに準備を進めてしまったことです。
私は旦那が赴任してから2年後に渡米したこともあり、前任の方も日本に本帰国してから時間が経っていました。
同じ会社の方も、単身赴任の社長さんと、赴任したばかりのご夫婦のみ。もちろん現地に友達もいないので、いろいろ聞ける人がいませんでした。そんなわけで、情報源は旦那とインターネットのみだったのです。
旦那が何度も口にしたのは、「アメリカは何でもある。何でも買える」という事でした。私はそれを素直に受け取り、荷物の選別をしました。確かに、たいていのものはアメリカで買えます。
でもそれは、ただ単純に、手に入るか?入らないか?で言えば、、、の話。
実際は、そんなに単純ではなかったんですね。確かにたいていのものは買えるけれど、日本で買うよりも高い、値段のわりに質が悪い、使いづらい、近くには売ってない、等々…不都合なことがたくさん出てくるのです。
そんなわけで、海外赴任の準備を始める時は、できるだけ前任の方や海外生活経験のあるお友達など、いろいろな方の意見を聞いてみてくださいね。
さいごに
ここでは、旦那の海外赴任に、小学生の子ども2人と帯同した私の体験をもとに、必要だと思ったものをご紹介しました。
単身赴任やご夫婦のみ、子連れの方、それぞれ必要なものは違うと思いますが、少しでも海外赴任の参考になればと思います。
これから海外へ引っ越す準備をするよ!っていう方は、いろいろな人から様々な情報を集め、その中で自分に必要だと思うものをチョイスすると、失敗が少ないかもしれませんね。
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